くらきより くらきにまよう ひとごころ
ながきひかりの かげたのむなり


 標高280メートルの人里離れた閑雅な地に建つこの寺は、かっては叡興寺と号していたとされ、その創建は、永観2年(984)とも貞観2年(860)ともいわれ、比叡山の僧による開山というだけで、それが誰なのかは特定できていない。
 本尊千手観音は、恵心僧都(源信)の作とされるが、伝えるところでは、慶長6年(1601)、僧尊隆によりこの寺は中興され、同9年(1604)、筑後一円の国主となった田中吉政が寺領60石を寄進、元和7年(1621)には柳川藩主立花宗茂も同様の寄進をしており、正保3年(1646)、立花忠茂が東照大権現(徳川家康)の霊祠(やしろ)えお寺域内に建立し、立花家代々の藩主の崇敬を集めたとされている。
 深山幽谷の気満つる境内には、九重層の石塔や板碑と十基近い小さな石塔が建っている。

千手観世音菩薩 恵心僧都
天台宗
〒835-0005 福岡県みやま市瀬高町大草902番地
0944-85-7016  


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まえの札所 つぎの札所
閑静な雰囲気に建つ本堂

厳かな本堂内陣

100メートル
離れた納経所

自然石梵字板碑 ひっそり坐す石仏群


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