わかくさの つみにかわりて もえいずる
けむりぞかみの すがたなりけり


 神亀3年(726)、インドより来朝された最栄が、聖武天皇の勅願により自ら十一面観音を刻み、これを本尊として開基されたと伝える。
 最栄は、燃え出る火口の底に人間の愚かしい地獄絵図を感得し、一心不乱に読経を続けたことから「最栄読師」と称ばれたが、その火口を健磐龍命として祀る阿蘇神社と、それを十一面観音を本尊とする西巖殿寺が一体となって、阿蘇山の信仰が発展した。平安時代後期には、上宮(噴火口)と中宮(山上本堂)、それに山上本殿に仕える衆徒・行者が常住する山上坊(古中坊)が整備され、山上一帯につくられたその古坊中は三十六坊五十二庵を数えたといい、英彦山、宇佐、国東と並ぶ九州山岳仏教の一大聖地となっていった。
 本尊十一面観音ほか諸仏はいずれも県の文化財に指定されており、また庫裏の右手にある、小堀遠州作の心宇の庭園でも知られる。

十一面観世音菩薩 最栄読師
天台宗
〒869-2225 熊本県阿蘇市黒川1114番地
0967-34-0928 0967-34-0978


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まえの札所 つぎの札所
祈願・念仏道場の本坊

巡拝者を迎える
山門

遠州作の
心宇の庭園

境内の守護石仏群 堂々たる
宝筐印塔


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