わたつみの みたまささぐる おとめごが
あかすものりの こえやきくらん


 伝えるところでは、この寺ははじめ袖湊の浜辺にあったといわれ、貞応元年(1222)四月、博多湾で人魚が捕らえられ、これは国家長久の瑞兆であるとして勅使冷泉中納言が下向。勅使はしばらくこの寺に滞在し、人魚を埋葬し供養するとともに、御堀川院の勅命によって寺の山号・寺号を「冷泉山龍宮寺」に改めたとされる。
 開創年代は詳らかではないが、本尊の聖観音は慈覚大師の御作と伝わり、太閤秀吉が博多の町割りをした頃より「博多七観音」の一つとして、広く人々の信仰を集めていたといわれる。
 中興開山は慶長5年(1600)、姫路より入寺した本誉上人によるといわれ、上人により現在地に堂宇が移建された。
 境内には行基菩薩作と伝える「三宝大荒神のお堂」もあり、ここには、信州善光寺の一光三尊如来も奉安されている。
 連歌師の宗祇がこの寺に滞在した時に詠んだ「博多百韻」も伝えられていたが、享保7年(1732)の火災で焼失してしまったとか。この時、本堂、庫裏も全焼。現在の本堂と庫裏は昭和五十九年(1984)に再建復興されたもの。

聖観世音菩薩 谷阿上人
浄土宗
〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町4−21
092-291-1003 092-291-1003


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まえの札所 つぎの札所
伝説の人魚塚と観音堂

正面の山門

博多中心の
近代的本堂

三宝大荒神堂 庫裏の内庭園


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