はせがわの ながれもたえぬ きしなみの
あきのよながく すめるつきかな


 英彦山から山国川の流れに沿って下ると、奇岩名勝で知られる耶馬渓があり、また、中津市に至る通称「山国道路」と称ばれる国道212号線には、菊池寛の「恩讐の彼方に」で知られる「青の洞門」がある。
 耶馬渓の先、八面山の東麓の三光西秣にある長谷寺は、慶雲元年(704)、仁聞菩薩が11面観音を敬刻し奉安したのにはじまるとされる。その後、神亀4年(727)三界上人が寄錫された時、白山権現の霊告によりお堂を建立、一寺を開いたと伝わる。上人はその晩年、この窟に入定留身し、日本で最初の生き仏となったといわれている。
 八面山一帯は、長谷寺の奥の院をはじめ八観音が祀られた霊域であり、長谷観音の名で親しまれているが、その奥の院に安置されている聖観音は、周防の国造が大宝2年(702)、亡き娘の菩提を弔うために刻んだといわれるもので、白鳳時代彫刻の基準作とされ、県の文化財指定を受けている。

十一面観世音菩薩 三界上人
真言宗
〒879-0222 大分県中津市三光西秣1893
0979-43-2313  


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まえの札所 つぎの札所
本堂大悲殿

白鳳の聖観音
安置の内陣

本堂前の金仏

歴史を伝える奥の院 境内に佇む国東塔


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