もろともに いざやたのまん あしびきの
ながきちかいの みちをたずねて


 国東半島の最高峰である両子山(721メートル)は半島のほぼ中央部に位置する。両子寺はその山麓にあり、創建は養老2年、仁聞菩薩を開基とすると伝える。
 境内全域が県史跡に指定され、山門は国東六郷最古といわれる。平安時代末から鎌倉時代初期にかけては修行道場として中山本寺となり、寛文3年(1663)には国東半島六郷の天台宗寺院を統括する総持院となり、12坊の末寺を擁し、杵築藩最高の祈願所として栄えたといわれる。
 山道を登ると、鎌倉期造立の供養塔である「国東塔」(県指定文化財)があり、さらに行くと、札所本尊千手観音を奉安する奥之院が建っている。これは、弘化3年(1846)に杵築藩主の寄進により建立されたもといわれるが、観音像の左右には男女両天童子が在わし、両子寺の寺号はこれに由来するという。
 奥之院裏手の洞窟には、不老長寿の霊験あらたかな霊水が岩間から湧き出している。

千手観世音菩薩 仁聞菩薩
天台宗
〒873-0356 大分県国東市安岐町両子1548番地
0978-65-0253 0978-65-0025


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まえの札所 つぎの札所
子授け霊験で知られる奥の院

客殿

護摩堂と両子山

無明橋と仁王像 六郷満山の総持院
であった両子寺


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